今日はどんな色?〜日々の彩りを感じる〜

保育士。婚活中。カウンセラーの勉強中。

私は私の幸せに専念する!

今日は、実家の話です。

 

私が大学3年生の時。まだ私が実家に住んでいた時。初めて、我が家に子犬を迎えることになった。

 

長い間、私の家族には喜びというものがなかった。みんながみんな、我慢と忍耐で生きていた。

 

そこに、かわいいかわいい子犬が来てくれた。この子犬のおかげで、私の家族はどれほど笑顔をもらっただろう。

 

我が家に来てくれた犬(以下、愛情を込めてわんこと呼ぶ)は、2匹いる。1代目のわんこも2代目のわんこも、ダックスフンド。黒のスムースの女の子。

 

1代目のわんこは、めちゃくちゃ大人しくて、お澄ましさんだった。11歳の誕生日を迎えた後、急な病気が発覚し、1ヶ月もせずに亡くなってしまった。

 

1代目のわんこが亡くなった時、母は毎日泣いていた。わんこのいたケージを見ては泣き、わんこの写真はもう見れないと泣き、そして、もう二度と犬は飼わない…そう言っていた。

 

でも、4年前、母の心が雪解けを迎え、新たなわんこが実家にやってきた。

 

2代目のわんこは、1代目のわんことは正反対の性格。ずっと走ってる。ドドドドドという足音がいつも響いている。

 

いたずら大好き。触ってはいけないものをパクッとくわえては、家中を逃げ回る。おてんば娘。

 

私は、家族に、実家に、明るい話題が戻って、安心していた。

 

それなのに…

 

去年の8月、まだ3歳だった2代目わんこは、突然亡くなってしまった。

 

お昼に病院に行くまでは元気だったのに。予防接種を受けるまでは元気だったのに。アナフィラキシーショックで、突然亡くなってしまった。

 

病院には、弟が連れて行ってくれたらしい。予防接種後、会計待ちの間に嘔吐し、呼吸が荒くなる。夕方迎えに来てくださいと言われ、弟は一度実家に帰ったそうだ。

 

数時間後、病院からの電話… 

 

わんこが亡くなったと連絡が来た。

 

電話を受けた母はパニック。普段は絶対に涙を見せない弟も、状況を飲み込めず、わんこを迎えに行けないと泣いたらしい。

 

私は、仕事が終わったタイミングで、弟からの着信に気づく。折り返す。状況が理解できなかった。遅番&残業の後だったけど、すぐに実家に向かった。

 

わんこが、母が、家族が、心配だったから。

 

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実家には、冷たくなったわんこがいた。

 

母のことがすごく心配だった。2代目のわんことも急なお別れをすることになり、母がまた泣き暮らすのではないかと心配だった。

 

母の感情はぐちゃぐちゃで、後悔したり怒ったり泣いたり、そして落ち着いたりを繰り返す。無理もない。

 

でも、私はこの時、今までは感じたことのない感覚を感じた。

 

父や兄や弟が、母を精神的に支えているような雰囲気を感じた。お互いに寄り添い、支え合っているような雰囲気も感じた。

 

あぁ、母は守られているんだ。

 

あぁ、もう私一人で、母や家族を支えなくてもいいんだ。

 

そう思った。

 

そして、家族がいるっていいな。こんなに悲しいことがあっても支え合えるのっていいな。

 

そう思った。

 

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わんこが亡くなってから、考えたことがある。

 

心理学には『プロセスは完璧』『起きていることは全て正しい』という言葉、考え方がある。

 

私はこの考え方が好きだ。

 

わんこが亡くなったことはものすごく悲しいけれど、

 

もし、わんこが亡くなったことに意味があるとしたら…

 

もし、わんこが亡くなることが私の人生に必要なことだったとしたら…

 

わんこの死は、私に何を教えてくれたんだろう。

 

私は、それは、

 

『家族』

 

のことを教えてくれたと思った。

 

家族は、実家は、もう、私が背負わなくても大丈夫ということ。

 

そして、私も、やっぱり、私の家族がほしい。私の家族を作りたい。大好きな人と支え合いながら生きていきたい。そんな気持ちがあること。

 

それを教えてもらったと思う。

 

だから、私は、去年の11月、婚活を再開させた。

 

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2日前、父から着信があった。基本、父は電話をかけてこない。緊急時以外はかけてこない。(おそらく、10年前、私が遅れてきた反抗期で、電話をかけてこないでと言ったから。)

 

家族に何かあったとか?

 

怖い…心配…

 

でも、電話をすると、なんだか父の声が柔らかい。

 

「また、わんこが来るかもしれない。だから、相談しようと思って。」

 

まぁ、相談も何も、私は一緒に住んでる訳じゃないし、私に相談しなくても決められるだろうに。たぶん、わんこが来ることが嬉しかったんだと思う。私にも伝えたかったんだと思う。もうほぼほぼ飼う気持ちだろうに、電話をかけてきた。

 

お世話になっていたブリーダーさんから、「背中に傷がついてしまった子犬をもらってくれないか」と話があったらしい。

 

たまたま、本当に偶然に、この話があったのかもしれない。でも、もしかしたら、ブリーダーさんは、2代目のわんこの亡くなり方を気にかけてくれていたのかもしれない。母や弟、家族の落ち込みを気にかけていてくれたのかもしれない。

 

私の家族が、また前を向けるように、新たなわんこを迎え入れられるように、「もらってくれないか」という言い方で、きっかけを作ってくれたのかもしれない。

 

実際はどうかわからないけど、でも、私はそんな風に感じて、この配慮に感謝した。

 

実家に、家族に、また喜びが来ます。光が来ます。希望が来ます。

 

明るい話題が家族にできることを嬉しく思う。

 

だから、私は安心して、私が幸せになることに専念しようと思います。

 

ありがとうございました♡